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JR運賃の障がい者割引って、あんまり使ったことがないんだけど、あるの?
同伴者と一緒に電車に乗ることで半額の割引になるから、旅を楽しむために解説していくね!
JRの電車旅行、楽しみですよね。
でも、第1種障がい者の方が同伴者と一緒に乗る場合、気になるのは運賃のこと。
実は、同伴者との旅がもっと手軽になる方法があるんです。
今回は、【第1種障がい者割引】にフォーカスし、同伴者と半額でJRを楽しむ方法をご紹介します。
まずは、第1種障がい者の基本からチェックしていきましょう。
第1種と第2種障がい者の違いをおさらい
これを読んでいただいている方は当事者や介護者かと思われます。
これまで何度もこのような解説を目にされていることでしょう。
そこで、手短かにJR運賃の割引に必要な知識をおさらいし、ごく基本的なポイントを覚えていただきたいと思います。
障がい者割引の利用には、障がい者手帳が必要です。これがないと割引が受けられません。
ざっくりとした解説にはなりますが、JR運賃の割引を受ける場合に必要になる知識ではあるので、なんとなくでもいいので頭に入れておいて欲しいと思います。
第1種障がい者をざっくり解説
第1種障がい者はざっくり言うと、日常生活に困難をきたす方が対象になります。
ですので、基本は介護者と一緒に行動をすることが多いでしょう。
付き添いの人がいないと、場所を移動するときにとても困難になることが多いです。
JR運賃の割引のメインはこの第1種障がい者と同伴者になってきます。
ちなみに、私のパートナーはこちらの第1種障がい者で、私は同伴者。
それぞれのJR運賃が半額になります。
第2種障がい者をざっくり解説
第2種障がい者は、第1種に含まれていない方ですね。
第1種の方たちよりも障害の程度が少なくて、一人で行動できる人が多いです。
ですので、介護者・同伴者がいなくても、場所の移動に困難を要しません。
条件はありますが、JRの切符を半額にできる割引がありますので、読み進めていただければと思います。
第1種であれば、同伴者と一緒に電車賃が半額(50%割引)
ここからは第1種障がい者をメインに次の項目について、くわしく解説していきますね。
・第1種障がい者であれば、同伴者と一緒に半額適用になる
・新幹線の場合は乗車券のみ半額で、特急券は通常料金
・単独で乗る場合は条件付きで、乗車料金が半額になる
・えきねっとで営業キロを調べる方法
次に出てくる障害者割引制度のご案内の表がわかりやすいのでご覧ください。
第1種障がい者であれば、同伴者と一緒に半額適用になる
→【JR公式】障害者割引制度のご案内
対象 割引対象乗車券類 割引率 記事 第1種障害者とその介護者 普通乗車券
回数乗車券
普通急行券50% 私鉄等他鉄道会社線とまたがる場合を含みます。
但し回数乗車券はJR線区間単独の発売となります。第1種障害者とその介護者又は12歳未満の障害者とその介護者 定期乗車券
(小児定期乗車券を除きます。)50% 私鉄等他鉄道会社線とまたがる場合を含みます。
小児定期旅客運賃については割引を適用しません。第1種、第2種障害者が単独でご利用になる場合 普通乗車券 50% 片道の営業キロが100キロを超える場合(私鉄線等他鉄道会社線にまたがる場合を含みます。) ※JR線と私鉄線等他の鉄道会社線をまたがる区間は、1枚で発売できる範囲が予め決められています。
※障害者と介護者がご利用になる場合は、同一区間の乗車券類をお買い求めいただきます。
上記がJR公式ホームページから引用させて頂いた障害者割引制度の表です。
この表では第1種障がい者であれば、同伴者と電車に乗ることで一緒に半額割引が受けられると書かれています。
例えば、埼玉県の大宮駅から東京都の上野駅まで行ったとします。
通常の電車賃は490円なのですが、これが半額になって240円です。
ちなみに、電車賃は10円単位で計算されていくので半分の金額が5円になった場合は、切り捨てられますよ。
新幹線の場合は乗車券のみ半額で、特急券は通常料金
そこで「新幹線も全部半額になるの?」と疑問を持つ人もいるので、解説していきますね。
JR運賃の割引表には、普通乗車券と書かれているため新幹線・グリーン車などの特急券には適用されません。
ですので、新幹線の場合は普通乗車券は半額になり、特急券は通常料金でその合算を払う必要があります。
ちなみに、グリーン車も同じで普通乗車券は半額、グリーン券は通常料金ですよ。
例えば、今度は東京都の東京駅から愛知県の名古屋駅まで行ってみましょう。
名古屋までは1時間30分くらいかかって、通常料金だと11,700円です。
しかし、障がい者割引を適用すると通常料金7,520円が半額の3,760円、そして特急券料金4,180円ですね。
ですので、合算して7,940円です。
そして、同伴者も割引適用されるので、2人分で計算するとお得感がアップします。
ちなみに自由席と指定席でも金額が変わってきます。今回は自由席で計算をしていますよ。
1人 | 2人 | |
割引なし(通常運賃) | 11,700円 | 23,400円 |
割引あり | 7,940円 | 15,880円 |
差額 | 3,760円 | 7520円 |
この割引を使うとかなりのお得になるので、旅行にどんどん繰り出せそうですね。
ですが、ここで1つ残念なお知らせをしないといけません。
単独で乗る場合は条件付きで、乗車料金が半額になる
残念なお知らせというのが、障がい者割引でJRをあなただけの『単独』で乗る場合は「片道の営業キロが100キロを超える場合」のみ適用されます。
ということは、かなりの距離を稼がないと単独の電車移動で半額にならないということなんです。
例えば、大宮ー東京間の距離は30キロなんですよね。
なので、単純計算したとしても県を2つくらい超えていかないと割引適用されないと考えてます。
そのことから、一番手っ取り早いのがどなたか同伴者と一緒に旅行するのが一番良いですね。
同伴者がいれば、距離に関係なく半額割引できるので、ぶっちゃけ渋谷から五反田などの1駅であっても割引されますよ。
えきねっとで営業キロを調べる方法
先ほどから「営業キロ」というワードがでていますが、肝心の調べ方がわかりませんよね?
ですので、こちらでは調べ方を少し解説しておきますね。
流れとしては
①えきねっとへアクセス
②乗車駅と降車駅を打ち込む
③営業キロを確認
①まず、えきねっとにアクセスしましょう。
②そしたら次に乗車駅と降車駅を打ち込んでいきます。
今回は東京駅から静岡県の熱海に行くパターンを検索してみます。
③営業キロを確認します。出てきた結果の右側にポツンと営業キロが出てきましたね。
例を挙げると、東京から熱海が104.6km。
大阪から愛知県の名古屋市まで行くとなると、190.4kmですね。
ですので、営業キロ100kmでの単独の障害者割引は大きな旅をするくらいじゃないと、考えにくいってことがわかりますね。
逆にこの割引を有効活用すれば、国内の旅行を楽しめそうではあります。
第2種障がい者は遠いところに行く場合のみ適用される
第2種障がい者も第1種障がい者の単独者と同じ割引内容ですね。
ですので申し訳ないんですが、第2種障がい者の方には今回紹介しているJR運賃の半額割引はメリットが少ないかなと思います。
ただ、第2種障がい者が大きい移動を必要とするときには、この割引の効果が発揮されるというものですね。
埼玉に住んでいるのだけど、今度大阪でたこ焼きとたい焼きとお好み焼きを堪能したいときには、同伴者がいなくても半額の割引が適用されます。
新幹線で行くと特急券は割引されませんが、普通乗車券のみの割引でお得に食い倒れの街を楽しむことができますよね?
実際の利用の仕方【普通列車編&新幹線編】
ここで実際の利用の仕方を見ていきましょう。
私は私のパートナーと一緒に改札に行って、何度もこの割引を受けてきましたので、体験談を交えてお話できればと思います。
普通列車の乗り方と新幹線の乗り方は、少しだけ違っていたので分けて話しますね。
ちなみに私のパートナーの障害者手帳は第1種のものです。
ですので、当事者と同伴者が互いに半額割引適用です。
【第1種障がい者割引】普通列車の乗り方
普通列車の乗り方を解説していきますね。
なお、この方法でずっと乗っていたのですが、場所によっては違う方法で乗ってほしいと指示されるかもしれませんので、あくまで参考程度に聞いてください。
まずは、行先までの子ども用切符を購入します。
例えば、埼玉県の大宮駅から東京都の池袋まで行くことを考えてみましょう。
そうすると、埼京線で大人1人は410円ですね。
これを子ども用切符で購入すると、中途半端な5円は切り捨てになるので、金額は200円です。
この購入した子ども用切符を改札の左か右にいる駅員さんに見せに行きます。
ちなみに、大人が子ども用切符で通り抜けようとすると、音が鳴って赤いランプ点灯して、改札が閉まるので注意してください。
駅員さんに購入した子ども用切符と、障がい者手帳を見せます。
そうすると駅員さんが切符にハンコを押してくれて、駅員さん側の通路を通してくれます。
こういう流れを何度も繰り返す必要がありますが、JR運賃半額のために頑張りましょう。
そして、今度は目的地について改札を出るときですが、同じことをします。
また駅員さんがいる改札に行って、ハンコが付いた子ども用切符と障がい者手帳を見せましょう。
そうすると同じように駅員さんの前の通路を通してくれます。
子ども用切符はここで回収してくれます。
それと、駅員さんの前の通路を見たことある人は想像がつくかもしれませんが、結構狭いです。
ですので、車いすなどで近づく際は駅員さんに良い方法がないか、確認してみてくださいね。
あと、ここの改札の駅員さんがいるところは、駅によっては込み合っていますので障がいの度合いや体調によって事前に駅員さんに相談してください。
駅員さんが普段無人になっていて、呼び出しボタンを押してから来てくれるところもあるので、その改札に行ってみないと判断できない場合もあります。
どの場合にしても駅員さんに声をかけてから、改札を通ったり改札から出られます。
【第1種障がい者割引】新幹線の乗り方
新幹線は「みどりの窓口」に行きます。
みどりの窓口も普段から混んでいて、通路幅も狭いことが多いので注意です。
みどりの窓口に付いたら、駅員さんに障がい者手帳を見せて割引適用にしてもらいましょう。
新幹線の場合は普通乗車券のみ割引になって、特急券は通常料金です。
新幹線の場合は普通列車の乗り方と違って、みどりの窓口で事前に割引価格の乗車切符を手に入れられます。
ですので、その切符を改札で改札機に入れれば通ることができますよ。
降車駅に着いても同じで、切符を改札機に入れて降りることができます。
SuicaとICOCAとPASMOの障がい者割引
SuicaとICOCAとPASMOでの障がい者割引が適用されるICカードがあり、同伴者用のカードも発行されるので便利です。
しかしながら、今回私たちは単発で旅行をしていたので、SuicaなどのICカードは使っていなかったんですね。
ですが、このカードをゲットすれば駅員さんに毎回話しかけることなく、改札機にカードをかざすことで改札を通り抜けることができますよ。
各カードに関して詳しくは、各ホームページを読んでみてくださいね。
外国人の場合も障がい者手帳があれば割引を受けられる
もし、あなたが外国人であった場合も日本の障がい者手帳を取得していれば、障がい者割引が受けられます。
あなたが就労していて、合法的に在留資格が満たされている状態であれば障がい者手帳を申請してみましょう。
あなたの住んでいる場所にも市役所に「障がい課」があるので、そちらの受付でまずは相談してみてください。
残念ながら、相談員は英語を得意としていないかもしれないので、スマホの翻訳アプリなのを使ってチャレンジしてみてください。
障がい者手帳が取得できれば、JRであれば切符を買って、駅員さんに障がい者手帳を見せることで毎回割引を受けられるようになります。
しかしながら、外国人の場合は退職してから3か月働かないでいると在留資格を失います。
そうなると必然的に障がい者手帳の効力もなくなるので、割引は受けられなくなるんですね。
なので、もし「日本に永住したい」や「日本でもっと長く働きたい」と考えるのであれば、日本国籍を取得を検討してもいいと思いますよ。
日本はお金持ちには厳しいですが、障がい者やお金をあまり持っていない人には手厚い援助や支援があるので、検討する価値は大いにあります。
ちなみに、外国人でも日本国籍を取得すれば障がい者年金がもらえたり、家賃補助などの支援もしてもらえる可能性があります。
まとめ:【第1種障がい者割引】JR運賃切符を同乗者と半額で乗る買い方
記事をお読みいただきありがとうございます。
第1種障がい者の方にとってお得なJR運賃切符の利用方法をご紹介しました。
これで、より便利に旅行を楽しむことができますね。
他にも様々な情報が盛りだくさんの当サイト。
これからも役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!
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